チェックポイント
チェックポイントは、タスクの各ステップ後にワークスペースのスナップショットを自動的に保存します。この機能により、変更を追跡し、必要時にロールバックし、コードで自信を持って実験できます。
チェックポイントの仕組み
Clineは各ツール使用後(ファイル編集、コマンドなど)にチェックポイントを作成します。これらのチェックポイントは:
- Gitワークフローと干渉することなく並行して動作
- 復元間でコンテキストを維持
- シャドウGitリポジトリを使用して変更を追跡
例えば、機能開発中にClineが複数のファイル変更を行った場合、各変更がチェックポイントを作成します。つまり、各修正を確認し、必要に応じてメインGitリポジトリに影響を与えることなく任意の時点にロールバックできます。
変更の確認と復元
各ツール使用後、以下が可能です:
- 「比較」ボタンをクリックして変更されたファイルを確認
- 「復元」ボタンをクリックして復元オプションを開く
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復元オプション
以前の時点に復元するには:
- 任意のステップの隣にある「復元」ボタンをクリック
- 3つのオプションから選択:
- タスクとワークスペースを復元: コードベースとタスクの両方をその時点にリセット
- タスクのみ復元: コードベースの変更は保持し、タスクコンテキストのみを元に戻す
- ワークスペースのみ復元: タスクコンテキストは保持し、コードベースをリセット
例:コンポーネントのスタイリング中にClineが気に入らない変更を行った場合、「ワークスペースのみ復元」を使用してコード変更を元に戻しながら会話コンテキストを保持し、異なるアプローチを試すことができます。

使用事例
チェックポイントにより、Clineでより実験的になることができます。人間のコーディングは多くの場合体系的で反復的ですが、AIは迅速に大幅な変更を行えます。チェックポイントは、これらの変更を追跡し、必要時に元に戻すのに役立ちます。
自動承認モード使用時
- 迅速な反復に対する安全網を提供
- 予期しない結果を簡単に元に戻すことが可能
異なるアプローチのテスト
- 自信を持って複数のソリューションを試行
- 異なる実装を比較
- 作業状態に素早く復帰
- 異なるデザインパターンやアーキテクチャアプローチの探索に最適
ベストプラクティス
- 実験時の安全網としてチェックポイントを使用
- 常にロールバック可能であることを知って、自動承認モードをより自信を持って活用
- ニーズに基づいて選択的に復元:
- 新たなスタートには「タスクとワークスペースを復元」を使用
- 異なるプロンプトを試すが、ファイル変更は保持したい場合は「タスクのみ復元」を使用
- 会話コンテキストを保持しながら異なる実装を試みる場合は「ワークスペースのみ復元」を使用
メッセージ編集との関係
メッセージ編集機能は、「すべて復元」オプションを選択した際にチェックポイントを内部で使用します。これにより、メッセージの編集と再送信だけでなく、会話のその時点でのワークスペース状態も復元できます。
チェックポイントの削除
タスク履歴メニューの**「すべての履歴を削除」**ボタンを使用して、すべてのチェックポイントを削除できます。これによりすべてのタスクも削除されることに注意してください。チェックポイントはVS CodeのglobalStorageに保存されています。