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@ メンション概要

@ メンションは、Clineの最も強力な機能の1つで、外部のコンテキストを会話にシームレスに取り込むことができます。コード、エラーメッセージ、ドキュメントをコピー&ペーストする代わりに、@記号で簡単に参照できます。

@ Mentions Overview

チャット入力で@を入力すると、Clineは利用可能なメンションタイプのメニューを表示します。これらのメンションにより、ファイル、フォルダー、問題、ターミナル出力、git変更、さらにはWebコンテンツを会話の中で直接参照できます。

利用可能な @ メンション

Clineは複数のタイプの @ メンションをサポートしており、それぞれが異なる種類のコンテキストを会話に取り込むよう設計されています。

ファイルメンション

@/path/to/fileでワークスペース内の任意のファイルを参照できます。Clineはインポート、関連する 関数、周辺のコンテキストを含む完全なファイル内容を確認します。

フォルダーメンション

@/path/to/folder/でディレクトリ全体を参照できます。Clineはフォルダー構造とすべてのファイル内容を確認し、 複数のファイル間の複雑な相互作用を理解するのに最適です。

問題メンション

@problemsを使用してワークスペース内のすべてのエラーと警告をClineに表示します。Clineはファイルの場所と エラーメッセージを含む完全なリストを確認します。

ターミナルメンション

@terminalを使用して最新のターミナル出力を共有します。Clineはフォーマットが保持された完全な出力を確認し、 ビルドエラーやテスト失敗のデバッグに最適です。

Gitメンション

@git-changesでコミットされていない変更を、@[commit-hash]で特定のコミットを参照します。Clineは完全なdiff、 コミットメッセージ、その他の関連情報を確認します。

URLメンション

@https://example.comでWebコンテンツを参照します。Clineは完全なWebページのコンテンツを取得して確認し、 ドキュメントやGitHubのissueを参照するのに最適です。

なぜ @ メンションが重要なのか

@ メンションは以下の方法でClineとの相互作用を変革します:

  1. コピー&ペーストの排除: コード、エラーメッセージ、ターミナル出力をコピー&ペーストする必要がなくなります。直接参照するだけです。

  2. コンテキストの保持: Clineはインポート、関連する関数、関連する可能性のある周辺のコードを含む完全なコンテキストを確認します。

  3. フォーマットの維持: ターミナル出力、エラーメッセージ、Webコンテンツはフォーマットが保持され、理解しやすくなります。

  4. 複雑なワークフローの実現: 複数の @ メンションを組み合わせて、Clineに問題の全体像を提供します:

    以下のエラーが発生しています: @problems

    こちらがコンポーネントです: @/src/components/Form.jsx
    そしてAPIエンドポイント: @/src/api/users.js

    送信時にエラーが発生します: @terminal

    このコミットが原因かもしれません: @a1b2c3d

始め方

@ メンションを使用するには:

  1. チャット入力で@を入力します
  2. メニューからメンションのタイプを選択するか、入力を続けます
  3. ファイルとフォルダーの場合、ワークスペース構造をナビゲートします
  4. 通常通りメッセージを送信します

Clineは自動的にメンションを処理し、参照されたコンテンツをAIに送信されるコンテキストに含めます。

次回Clineとのやりとりで @ メンションを使ってみてください - 外部のコンテキストをシームレスに取り込めることで、相互作用がどれほど効率的で効果的になるかに驚くでしょう。

内部の仕組み

メッセージで @ メンションを使用すると、舞台裏で洗練されたプロセスが実行されています:

  1. 検出: メッセージを送信すると、Clineは正規表現を使用してテキストの @ メンションパターンをスキャンします

  2. 処理: 検出されたメンションごとに、Clineは:

    • メンションタイプを判定します(ファイル、フォルダー、問題、ターミナル、git、URL)
    • 関連するコンテンツを取得します(ファイル内容、ターミナル出力など)
    • コンテンツを適切にフォーマットします
  3. 拡張: 元のメッセージが構造化されたデータで拡張されます:

    @/path/to/fileを含む元のメッセージ

    <file_content path="/path/to/file">
    [完全なファイル内容]
    </file_content>
  4. コンテキストの包含: すべての埋め込みコンテンツを含むこの拡張されたメッセージがAIモデルに送信されます

  5. シームレスな応答: AIは、あなたが手動でコピー&ペーストしたかのように、参照されたすべてのコンテンツを「見る」ことができます

このプロセス全体は、@ メンションを使用するたびに自動的かつシームレスに実行され、手動でコピーすることなくAIに完全なコンテキストを提供します。

各タイプの @ メンションには固有の実装詳細があり、それぞれのドキュメントページで確認できます。