ファイルメンション
ファイルメンションを使用すると、ワークスペースから任意のファイルをClineとの会話に直接取り込むことができます。コードスニペットをコピー&ペーストする必要はありません。@/
を入力して、ヘルプが必要なファイルを指定するだけです。
チャットで@/
を入力すると、Clineはワークスペースのファイルを表示します。フォルダーをナビゲートし、必要なファイルを選択すると、すべてのインポート、関連する関数、周辺のコンテキストを含めてClineですぐに利用できます。
デバッグ時にファイルメンションを常に使用しています。コードのどの部分をコピーするかを考える代わりに、ファイルを直接参照するだけです:
フォーム送信時にこのエラーが発生しています: @terminal
こちらがコンポーネントです: @/src/components/ContactForm.jsx
そしてAPIエンドポイント: @/src/api/contact.js
何が不足していますか?
これにより、Clineはエラーメッセージ、コンポーネントのコード、APIエンドポイントなど、必要なすべての情報を取得できます。コピーする必要は一切ありません。Clineはインポート、依存関係、問題の原因となる可能性のあるすべての周辺コンテキストを確認できます。
ファイルメンションは、複数のファイルにわたる複雑なバグを扱う際に威力を発揮します。以前は、重要なものを見逃さないよう、関連する各ファイルを慎重にコピーする必要がありました。今では@/
で各ファイルを参照するだけで、Clineが全体像を把握できます。
次回問題で行き詰まったときは、コードをコピーする代わりにファイルメンションを使ってみてください。Clineが必要なコンテキストをすべて持っているため、時間を節約でき、より良い回答を得られます。
内部の仕組み
メッセージでファイルメンションを使用すると、舞台裏では以下のことが起こります:
- メッセージを送信すると、Clineはテキスト内の
@/path/to/file
パターンを検出します - 拡張機能はワークスペースルートからの相対パスでファイルパスを解決します
- ファイルがバイナリ(画像など)かテキストベースかをチェックします
- テキストファイルの場合、完全なファイル内容を読み取ります
- ファイル内容が構造化された形式でメッセージに追加されます:
<file_content path="path/to/file">
[完全なファイル内容]
</file_content> - 埋め込まれたファイル内容を含むこの拡張されたメッセージがAIに送信されます
- AIは、あなたがコピー&ペーストしたかのように完全なファイル内容を「見る」ことができます
このシームレスなプロセスは、ファイルメンションを使用するたびに自動的に実行され、手動でコピーすることなくAIに完全なコンテキストを提供します。